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Vol.70 風邪やインフルが広がるのはなぜ!?日常でできるシンプル対策

2025.10.24

コロナ禍では「入院措置」「外出の自粛」など、法律に基づく厳しい制限がありましたが、2023年5月から「5類感染症」となり、感染症対策は私たち一人ひとりの判断に任されるようになりました。COVID-19のほかにも、インフルエンザはもちろん、今年は百日咳や伝染性紅斑など、例年よりも多くの感染症が報告されています。
なぜ感染症は、私たちの日常にこれほど深刻な影響を与えるのでしょうか。

感染症が広がる理由

新たな病原体が体内に入ると、私たちは免疫を持っていないため感染・発症してしまいます。免疫を持たない人から人へと広がり、病気が一気に拡大する危険があるのです。
一度免疫ができれば、再び感染しても発症を防げることがあります。しかしウイルスは絶えず変異を繰り返すため、獲得した免疫が長く続くとは限りません。そのため、感染症との“いたちごっこ”が続いてしまうのです。

感染の3要因と対策

感染が成立するには「病原体」「感染経路」「宿主」の3要因が必須です。
このいずれかを断つことが、感染予防につながります。つまり「持ち込まない・持ち出さない・広げない」が重要です。

感染源への接触を避ける

手洗い(帰宅時・食事前・トイレ後など)

• マスクの着用と咳エチケット

環境の対策

• 換気の徹底
• 「3密」(密閉・密集・密接)を避ける

重症化を防ぐための対策

• ワクチン接種
• 感染予防の徹底(マスク・人混み回避)

周囲への配慮と互いを守る行動

体調がすぐれないときに他者と接触すれば、感染を広げてしまう可能性があります。発症から回復するには、しっかり休養を取り、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

今私たちにできること

1. 手洗い・マスク・換気・3密回避など、小さな積み重ねは集団の健康を守る基盤となります。
2. ワクチンや予防措置の活用は、自分自身と周囲への影響を最小限に抑える有効な手段です。
3. 変異や免疫の持続性について理解を深め、感染症対策が終わりのない取り組みであることを認識することが重要です。

集団免疫が十分に形成されない限り、感染症は社会に大きな影響を与え続けます。変異や免疫の限界という課題を抱える以上、私たちには継続的な対策が求められます。
手洗い・マスク・換気といった日常のシンプルな習慣は、感染拡大を遅らせ、重症化リスクを下げることにつながります。一人ひとりの行動が、社会全体を守る力となります。
感染症が完全になくなることはありませんが、日々の習慣によって“いたちごっこ”を少しでも有利に進め、私たちの生活への影響を最小限に抑えていきたいですね。

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