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Vol.76 働く人の「寒暖差ヒートショック」対策 〜自律神経をいたわるために〜

2026.01.30

冬の朝は冷え込みが厳しく、気温が1桁の日が続いています。
オフィスでは空調が効いていて暖かく過ごせますが、急激な温度差が思いがけない身体の負担になっていることをご存じでしょうか。
ご高齢の方が浴室の温度差で血圧が急上昇する「ヒートショック」はよく知られていますが、外気と屋内の温度差でも同様の状態が起こります。
外気と室内の寒暖差が10℃を超えると、自律神経が急激に働き、血圧や心拍が乱れやすくなります。
「ヒートショック」は高齢者だけでなく、働く世代にも影響を及ぼしています。

ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧や心拍数が急上昇・急降下する現象を指します。
特に冬場、暖かい部屋から冷えた廊下やトイレへ移動した際に起こりやすく、血管の収縮や自律神経の乱れを引き起こすことが知られています。
日本では毎年、入浴中に亡くなる高齢者が多数報告されていますが、その多くがヒートショックによるものと考えられています。
たとえば、高齢者が10℃の環境に一定時間さらされると血圧が急上昇するという報告もあり、これは脳卒中や心筋梗塞のリスクを高める危険な現象です。

WHOと労働安全衛生法が示す「適正温度」

気温差によるリスクを減らすため、WHO(世界保健機関)は冬期の室温を18℃以上に保つことを推奨しています。
これは単なる快適性の問題ではなく、健康を守るための国際的基準です。
また、日本の労働安全衛生法でも、職場の室温は18~28℃、相対湿度は40~70%とすることが定められています。
乾燥しすぎず、寒すぎない職場環境づくりが、仕事のパフォーマンス向上にもつながります。

オフィスでも油断できない「寒暖差」

「外は寒いけれど、屋内に入れば安心」と思いがちですが、温度差は高齢者でなくても身体に影響を与えます。
出勤時の外気温が5℃、室内が22℃であれば、その差は17℃。このギャップは自律神経をフル稼働させ、知らないうちに心身を疲労させます。
さらに、トイレや廊下、給湯室など暖房が届きにくい場所は、ヒートショックの危険ポイントです。
血管の拡張・収縮が繰り返されることで、肩こり、頭痛、倦怠感、集中力の低下を引き起こしやすくなります。
これは、ヒートショックの「軽症版」が日常的に起きている状態ともいえるでしょう。

自律神経への影響とケア方法

急な温度変化は自律神経のバランスを崩し、疲労感、頭痛、めまい、イライラなどを起こしやすくします。
これを防ぐために、以下の習慣をおすすめします。
1. 朝起きたら「光」と「温度」で体を目覚めさせる
 カーテンを開けて自然光を浴び、暖かい飲み物で体を内側から温めましょう。
2. 体を冷やさない服装を意識する
 「首」「手首」「足首」の3つの“くび”を守ることで、冷えを防ぎやすくなります。
3. 筋肉で熱をつくる
 筋肉量が少ないと体温維持が難しくなります。
 軽いスクワットや階段の利用など、日常動作を運動に変える工夫を。
4. 規則正しい生活リズムを整える
 睡眠不足は自律神経を乱す大きな要因です。
 就寝・起床時刻を一定にするだけでも、寒暖差への適応力が高まります。

寒さに強い職場は、心も強い

ヒートショックは冬だけの問題ではなく、「働く環境の質」を映す鏡でもあります。
人が長時間過ごすオフィスだからこそ、温度と湿度の管理は生産性の基礎体力といえるでしょう。
2月、最も寒さが厳しいこの時期にこそ、ぜひオフィスの温度を再点検してみてください。
快適な温度は、集中力・生産性・健康の土台です。
この冬、あなたのオフィスの「体温」を見直してみませんか?

※世界保健機関(WHO)「住宅と健康に関するガイドライン」より

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