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vol.29 冷え対策!中から温める“温活習慣”のすすめ

2023.11.10

寒い季節になると、足や手の指先の冷たさを感じることが多くなり、からだの芯から感じる冷えに悩まされることはありませんか。また、最近では夏場でも服装や食事、冷房などにより、体温の低下を起こす人もいます。
冷え性という病名はありませんが、「冷えは万病のもと」と言われるように、冷えはからだに蓄積し、肩こりや腰痛、頭痛、疲れやすい等、様々な不調を引き起こすだけでなく、高血圧やあらゆる病気のリスクが高まります。まずは冷えの原因を知り、早急に対処することが大切です。
                                                          

冷え性が起こる原因

冷え症とは、からだの中がどんな状態になっていると起こるのでしょうか。
① 熱が全身に行き届いていない状態のとき
私たちの体温は37℃前後とされていますが、からだの体温をコントロールしている自律神経が乱れると、体温調節機能がうまく働きません。自律神経は交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで健康状態を守っています。ストレスを感じているときは交感神経が働き、緊張状態が続きます。結果、血液の循環が悪くなり熱が全身に運ばれなくなるため、からだが冷えてしまいます。
自律神経は、交感神経と副交感神経どちらもフル稼働することはできません。それぞれ2つの神経がバランスをとって働くことで、体温の調整ができます。

② からだの中で熱を作れない状態のとき
筋肉は体温の上昇にとても大きな役割を果たしているため、筋肉量が少ないと基礎代謝が下がり、からだが冷えやすくなります。筋肉量が少なく脂肪が多い女性は、男性よりも冷えやすい体質です。ただし、男性でも加齢によって、筋肉量の低下や、内臓の機能が衰えてくると冷えを感じることもあります。                                                   
                                                         

冷え性の種類と対策方法

冷えにはさまざまな要因が絡んでいます。そのため冷え性の種類によって、対策方法がそれぞれ異なります。自分自身がどのタイプに当てはまるのか、チェックしてみましょう。             
                                                                      

からだを温める『温活習慣』

温活のポイントは大きく2つです。1つ目はからだを冷えから守り、効率よく温めること、2つ目は生活習慣を見直すことです。
からだを冷えから守り効率よく温めるには、首や手足を冷やさないようにしましょう。お腹が冷えると全身の不調につながるので、腹巻をするのもおすすめです。また、ぬるめ(38~40℃)のお湯にゆっくり(10~20分ほど)浸かりましょう。お風呂で温まると、手足の隅々まで血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれて、冷えやむくみが改善します。


からだを温める習慣では、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。からだを内側から温める食材(人参、かぼちゃ、大根、里芋、サツマイモなどの根菜類、生姜、ニンニクなどの薬味野菜、発酵食品など)や、温かい飲み物(紅茶やウーロン茶、ココアなど)を摂りましょう。
歩く習慣やストレッチ、「ながら」体操など、無理のない範囲で日常に適度な運動習慣をとりいれましょう。筋肉量が増えることで基礎代謝が上がります。
十分に睡眠をとり、心とからだを休ませることも大切です。睡眠前のマッサージやストレッチは睡眠の質を高めるのに有効です。

冷え性がなかなか改善されない場合は、貧血や低血圧症、甲状腺などの病気が隠れていることもあるので受診しましょう。                                                   

                                                          

冷え性は女性に多い傾向にありますが、男性も冷え性になる可能性は、決してゼロではありません。熱が作れるからだづくりをすることと、熱が行き届くように血行を良くすることが大切です。また、自律神経が整い、体温が上がった状態を維持できるようになると、代謝や免疫力アップにもつながります。「からだのために」と思っていても、習慣化する前にやめてしまいがちな『温活』。まずは、自分がとり入れやすい方法から始めてみてはいかがでしょうか。

 

text/管理栄養士 松本  愛

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