vol.50 年末年始のイベント対策
2024.12.20イベント対策は、見える化から
今年の脂肪は今年のうちに!?
忘年会、クリスマス、新年会と、イベントが盛りだくさんのシーズンがやってきました。感染症で自粛していた頃と違い、会食の機会も増えましたね。
飲んだり食べたりを楽しんだ後、消費する機会がなければ、余ったエネルギーが体に蓄積されてしまいます。お正月明けに「身体が重い」「ウエストがきつい」とならないよう、今年は対策を打っておきましょう!
始めの一歩は、体重を知ることから
変化を知るためには「今」の体重を把握しておくことが重要です。体重は日内変動するため、朝と夜で違うこともあれば、食前と食後で違うこともあります。
朝起きてすぐや夕食を食べる前など、測る時間帯を同じにしておくと変化が分かりやすくなります。
空腹は食べすぎの元
お腹が空きすぎると、ドカ食いを招きやすくなります。たくさんの食べ物や飲み物が一気に体に入ると、血糖値が急激に上がり、インスリンが大量に分泌されて血糖を取り込みます。消費しきれなかった分は脂肪として蓄えられるというのが、体のメカニズムです。
事前に何かお腹に入れておくと、空腹が紛れて血糖値の上昇も緩やかになります。いきなりボリュームのある炭水化物系のメニューに手を出さず、オードブルや先付けを味わうのも良いですね。
おせち料理のカロリーを知ろう
きんとん、黒豆、伊達巻など、お正月は甘いメニューが多くなりがちです。お正月の三が日は料理をしないでいいように日持ちを良くするため、また昔は砂糖が貴重だったこともあり、ふんだんに砂糖が使われていたようです。
最近は「おせち料理は食べない」という人もいるようですが、日常とは違う料理が続くと栄養バランスや食べる量もいつもと異なります。ごちそうメニューは野菜不足になりやすいので、1食に手のひら一杯くらい(加熱した野菜は片手一杯)を目安に野菜料理を選びましょう。
実は高エネルギーなアルコール
アルコールは1グラムあたり約7kcalです。脂肪1グラムあたりの約9kcalよりは低いですが、たんぱく質や糖の4kcalよりは多いです。また、お酒によって食欲が増し、普段より多く食べてしまうこともあります。
さらに、アルコールを体内で代謝している間は他の栄養素の処理が後回しになるため、結果的に脂肪が蓄積されてしまうことがあります。
ハレの日を楽しく過ごすためにも、適量を忘れずに。
食べすぎた後は、早めにリセット
「食べすぎた!」という過去は変えられませんが、未来に向けて行動しましょう。
ストレスなく食べる量をコントロールするには、よく噛む、ゆっくり食べる、カロリーの高い脂肪や油の多いメニューを避けるといった方法があります。
ながら食いは食べている量を意識しにくいので、避けたほうが無難です。
また、遅い時間の飲食は体に脂肪が蓄積されやすくなるため、食べる時間帯にも気をつけましょう。
体脂肪を1キロ減らすために必要なエネルギー量は約7000kcalです。食事と運動による消費を合わせ、うまくバランスをとってマイナスにすることが大切です。
年末年始だからこそ、運動を!
夜更かしも良いですが、大掃除で体を動かしたり、初詣に出かけて体を動かしたりしましょう。「食べる」と「動く」はセットです。
WHOでは、死亡のリスク因子として高血圧、喫煙、高血糖に次いで「身体活動・運動の不足」を第4位に位置づけています。成人の場合、1日8000歩程度が目安です。
いかがでしたでしょうか。食べて動いた結果は体重に現れます。
日々の生活の結果を把握し、調整していけば正月太りの予防・解消につながります。
皆様、良いお年をお迎えください。